2021-04-08から1日間の記事一覧
一 司法権の独立の意義 司法権の独立という場合は,1司法府が他の権力(立法,行政)から独立して自主的に活動できること (司法府の独立)と,2裁判官が裁判を行うに際して,完全に独立して職権を行使できること(裁判官の独立)の二つを意味するが,一般には,2…
①ローマ法は,同意が存するのであれば不法行為の成立を阻却すると定めていた。この原則は,ローマ刑法が公法として性格を帯有していなかったことから,現行刑法に妥当する考え方ではない。すなわち, 刑法の関心は個人的法益の保護と共に,社会的公共的法益…
近代憲法における議会は,代表民主制の原理に基づき国民から公選された議員をその本質的構成要素とする合議体で,立法,財政その他重要な国家作用に決定的に参与する権能を与えられたものといえる。即ち,主権者である国民の代表者として,統治機構における…
憲法一四条一項の意義 差別の合理的根拠の判断基準 後段列挙事項の意味 憲法一四条一項に関する判例 憲法一四条一項の意義 憲法一四条一項前段にいう「法の下の平等」の意義については,法律が平等に適用されるべきことを要請する原理を定めたものであること…
(一) 憲法二六条一項は,「すべて国民は,法律の定めるところにより,その能力に応じて,ひとしく教育 を受ける権利を有する」と定め,国民の教育を受ける権利を定めている。この教育を受ける権利の性格については,大別すると三つの要素があるといわれてい…
司法権の意義 憲法の明文上の限界 国際法上の限界 性質上の限界 統治行為ないし政治問題 司法権の意義 司法権とは,形式的には「国家機関のうち裁判所に属する国家作用」を指すが(憲法七六条一項),その実質的意義は「具体的な争訟事件について法を適用し宣…